
デビュー20年を記念した自選作品集。1996年から2016年までの仕事を一冊にまとめ、作家の画業を俯瞰する一巻となっている。表紙は淡い藤色を背景に、コルセットを纏った女性が肩越しに振り返る一枚絵。ボブの髪、強い眼差し、赤い唇と爪のディテールが線と平塗りで端正に描かれ、余白を残した構図が人物の存在感を際立たせる。タイトルは細身のサンセリフで右上に小さく配され、絵を主役に押し出した「PORTFOLIO」としての佇まいに仕上がっている。
著杉山、文野、乙武、洋匡
装丁須田杏菜
装画いくえみ綾
小学館 / 2020年
文学・評論