
現役棋士と若手哲学者による、勝負・倫理・他者をめぐる往復対話。盤上で「戦い」と向き合ってきた者と、思考の足場として哲学を選んだ者が、それぞれの言葉で同じ問いに踏み込んでいく。淡いピンクの地に「棋士」と「哲学者」の四文字を大きく分割配置し、その間に小さく副題を挟む構成が、二人の異なる立場を視覚的に並べてみせる。下部の白い帯はオレンジの墨書風文字で「戦い」の倫理を語ろう、と一行を打ち出す。静かな地色と熱を帯びた帯の対比が、思索と勝負の温度差をそのまま装丁に落とし込んでいる。
装丁吉田考宏
吉田考宏 / 2013年
人文・思想