一覧に戻る文学・評論雪には雪のなりたい白さがある瀬那和章雪を主題に据えたタイトルが、静かに何かを待つ時間の物語を予感させる。夜の公園、ベンチに腰掛けた少女が小さなランタンを手にし、背後には星の散る紺の空、遠くの山並み、誰もいないブランコが広がる。にじむような筆致と暖色の灯り、冷えた夜気のコントラストが画面に澄んだ静けさを湛え、縦に流れる白い書名がその気配をいっそう際立たせる。雪が降りはじめる前の張りつめた空気を、そのまま装丁に閉じ込めた一冊。About出版社東京創元社出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁アルビレオ装画げみAmazonで見る