一覧に戻る文学・評論金木犀二十四区三木笙子金木犀二十四区という幻想めいた題に、白いシャツの少年が大きな翼をそっと抱きしめる装画が応える。クリーム色の地を朱の帯が斜めに流れ、淡い花弁が画面いっぱいに舞い散る構図。太い明朝の縦書きが画面の左右を支え、和紙めいた柔らかな色面に静謐な気配を漂わせる。うつむく横顔と腕の中の白い翼が、行き場のないものを抱きとめる仕草に見え、香りの記憶を辿るような物語の輪郭を立ち上がらせる。About出版社角川グループパブリッシング出版年2012年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画唯部りえAmazonで見る