一覧に戻る文学・評論ブラック・ベルベット恩田陸夜の手触りと旅の気配を併せ持つ表題のもと、ひとつの色調に貫かれた一冊が編まれている。読み手を見知らぬ街の夕暮れへとそっと誘うような輪郭がそこにある。表紙には円柱の遺跡と石段、ドームと尖塔の連なる街並みが、深い藍と燃えるような朱の空を背に立ち上がる。白い筆致の題字は柔らかにしなり、闇のなかへ浮かぶように置かれた。古い時間と異国の夕景、そして黒い天鵞絨の質感が、一冊の輪郭を静かに重ね合わせている。About出版社双葉社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大岡喜直(next door design)装画引地渉Amazonで見る