
技術革新が極限まで進んだ先に、誰もが贅沢を享受する共産主義は成立しうるのか。脱成長派とは対極の立場から未来を構想するイギリスの論客による、待望の邦訳である。表紙はピンクとイエローを基調に、室内や生活道具がぎっしりと描き込まれたポップな線画で覆われ、中央には星模様の瞳をもつ生き物が据わる。縦組みの邦題と"FULLY AUTOMATED LUXURY COMMUNISM"の英字を並走させた饒舌な画面が、本書の楽観的なヴィジョンの密度をそのまま視覚化している。
著菊池由貴子
装丁APRON
装画森優
亜紀書房 / 2022年
ノンフィクション