一覧に戻る文学・評論ビコーズ 新装版佐藤正午夜の路傍、電話ボックスの脇で受話器を握る男と、停められた赤いセダン、足元には紙片が散らばる。佐藤正午の長編、文庫新装版である。星の散る紺青の空、港のクレーン、遠い街の灯——イラストレーションは八〇年代の映画の一場面めいた静かな緊張を湛え、縦組みの白い書名と〔新装版〕の小さな囲みが画面の中心に芯を通す。物語が始まる直前の空気を、一枚の絵に閉じ込めた装丁。About出版社光文社出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁岡本歌織(next door design)装画サヌキナオヤAmazonで見る