一覧に戻る文学・評論転がる検事に苔むさず直島翔検察官という職にありながら、留まることを許されぬ人物の日々を描く長編。タイトルは「転がる石に苔むさず」を踏まえ、地方を渡り歩く検事の輪郭を予感させる。表紙はターコイズ一色に沈んだ街路を斜めから捉えた構図で、横断歩道に立つ二人の背中、その先に瓦屋根の古い建物が浮かぶ。筆勢を残したかすれの白文字が画面を縦に貫き、屋根の朱が一点だけ呼吸する。冷えた色面と小さな人影が、風景を通り過ぎていく者の気配を静かに留めている。About出版社小学館出版年2021年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁國枝達也(角川書店装丁室)装画太田侑子Amazonで見る