
文学・評論
他人だったのに。
ふと呟きのようにこぼれる「他人だったのに。」を表題に据え、人と人の距離をめぐる思索を綴る一冊。近しさと隔たりのあいだに流れる時間を、静かにすくいあげるような筆致がうかがえる。表紙は淡い水彩で、縦に細い線を重ねながら流れ落ちる布のような形が並ぶ。緑、青、橙、黄が互いに寄り添い、触れあっては離れていく。手描きの輪郭が残す柔らかな揺らぎが、誰かと誰かのあわいの頼りなさを、そのまま画面に立ち上げている。
About
Credits
- 装丁
- 清水肇(prigraphics)
- 装画
- 皆川明

















