一覧に戻る文学・評論僕の明日を照らして少年が草むらに腰を下ろし、傍らで寝そべる動物と共に遠い街並みを眺めている——表題のとおり「明日」をめぐる、静かな物語の気配が漂う一冊。表紙はクリーム色の地に、鉛筆の細い線描だけで構成された一枚の風景画。揺れる草の一本一本、ぽつりと立つ一本の木、霞む町の輪郭が、余白を多く残しながら淡く広がる。書名と著者名は控えめな青緑色の細い明朝で、絵の中ほどにそっと添えられた。素描の柔らかさと余白の白さが、そのまま明日へ向かう静かな呼吸として残る。About出版社池田進吾判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁池田進吾(next door design)+67装画西川真以子