ノンフィクション
戦後ゼロ年 東京ブラックホール
貴志謙介
敗戦直後の1945〜46年、占領下の東京で渦巻いていた政治・経済・芸能・風俗・天皇制・日米関係の暗部を、NHKスペシャルの取材をもとに掘り起こすノンフィクション。漆黒の地に、タイトルの大ぶりな漢字とカタカナが血のような赤で刷り込まれ、文字は判型からはみ出さんばかりに大きく置かれている。隅に小さく英字併記、中央には帯の白文字が短く断片的に重なり、過剰な情報量がそのまま戦後ゼロ年の混沌を立ち上がらせる。黒と赤だけで「闇」を視覚化した、内容と装丁が直結した一冊。