一覧に戻る文学・評論失楽園のイヴ藤本ひとみ題は楽園喪失の主題を引き寄せ、ひとりのイヴをめぐる物語を予感させる。深い青に沈む森の奥へ、白いシャツの人影が背を向けて佇み、ターコイズと群青の光が水底のように揺らぐ。足元には岩肌と紫のぶどうがかすかな彩りを置き、原題のフランス語が細い金の筆記体で添えられる。神話的な静けさと喪失の余韻が、ひとつの後ろ姿の輪郭に静かに託されている。About出版社講談社出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁高柳雅人(角川書店装丁室)装画草野碧Amazonで見る