一覧に戻る文学・評論始まりの家蓮見恭子四女一男の宇奈月家。独立して暮らす兄妹のもとで起きる小さな波紋が、やがて代理母をめぐる禁忌の依頼へと膨らみ、母だけが知る家族の暗部を露わにしてゆく長編。表紙は、ほぼ黒に沈んだ紫陽花の塊に、淡い藤色の花がいくつか浮かび上がる構図。葉脈だけを細い線で残した一枚の葉が、隠された輪郭を静かに示す。陰と仄かな差し色のあわいが、家という器に長く沈んでいたものをそっと掬い上げる物語の手つきと重なる。About出版社講談社出版年2018年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画藤本麻野子Amazonで見る