
兄の死、ゴミ屋敷と化した実家、認知症や借金、SNS炎上といった出来事を経た日々を綴った日記的エッセイ。表紙はビビッドなマゼンタを地に、白い襟のついた青緑のワンピース姿の人物が中央に立ち、その顔の位置にはしめじのような茸の束と一輪のガーベラがコラージュされ、胸には黒猫が抱かれている。タイトルは白抜きの明朝で縦に三行、右下には署名風のサインが添えられ、帯の濃紫に踊る「サブカルと家族と鬱」の太い書き文字が異物感を強める。剥き出しの主題を、シュールな図像と鮮烈な配色で覆い直した一冊。
著済東鉄腸
装丁木庭貴信+青木春香
装画横山裕一
左右社 / 2023年
ノンフィクション