一覧に戻る文学・評論雨のティアラ今野緒雪が紡ぐ、少女たちの繊細な感情の機微を描いた連作短篇集。淡いグレーのワンピース姿で草の上に身を寄せ合う三人の少女が、雨に煙る薄暗い空を背景に水彩のやわらかな筆致で描かれている。タイトルは細い明朝で淡い水色に発光させ、雫のような輝点を散らして「ティアラ」の語を視覚化。英字の手書き欧文と小さな冠のあしらいが、装画の儚さと響き合う。雨に濡れた時間そのものが、少女たちの頭上にそっと載せられた冠のように見えてくる一冊。About出版社今野緒雪出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁成見紀子装画結布(草野剛デザイン事務所)