一覧に戻る文学・評論影王の都羽角曜影に統べられた都を舞台にした幻想譚。深い青のモザイク壁に金で縁取られたアーチが立ち、その前で深紅の長衣をまとった少女が髑髏を両手に抱いて佇む。背後を埋める青い鳥の連続文様、奥に覗く薄暮の遠景は東方的な装飾性を帯び、生と死、聖と俗が静かに同居する。白の明朝で大きく据えた題字に、金の筆記体で英題が寄り添い、装飾の華やぎと骨の冷たさが拮抗する。楽園という副題に翳りを差し込む一冊。About出版社東京創元社出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁内海由装画結布(草野剛デザイン事務所)Amazonで見る