
文学理論のキーワードを手がかりに、読み方そのものを学び直しながら文学と出会いなおすための入門書。三人の編者が現代の批評の言葉を整理し、テキストへ向かう作法を提示する。表紙は淡いイエローとミントグリーンを上下に分けた地に、オレンジの角材、木の棒、円筒、楕円の影といった抽象的な造形物をイラストで配置し、装置とも遊具ともつかない静かな構成図のような佇まいに仕立てている。組み立てを待つ部品のような図像が、理論を道具として手にする読書の身振りに重なる。
装丁戸塚泰雄
装画堀節子
フィルムアート社 / 2017年
文学・評論