一覧に戻る文学・評論キルケマデリン・ミラーオデュッセイア」に登場する魔女キルケを語り手に据え、神々の世界に生まれながら孤独を引き受けて生きる女性の半生を描いた長篇。父ヘリオスの宮殿を追われ、島に流刑となった彼女が薬草と魔術を通して自らの声を獲得していく物語である。淡いクリーム色の地に、深い藍が半身だけぬっと顔を覗かせる。瞳と眉が白く抜かれた輪郭は仮面のようでもあり、塗り潰された静けさは呪いのようでもある。縦に流れる柔らかな明朝の題字が、その沈黙にゆっくりと寄り添う。About出版社作品社出版年2021年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁山田和寛(nipponia)装画山田和寛(nipponia)訳野沢佳織Amazonで見る