
怪異ハンターのもとに持ち込まれる、6つの不可思議な実話を綴ったホラー・ノンフィクション。表紙では、人間の青年の半面と、牙を剥き黄色い眼を光らせる漆黒の鬼の半面が一つの顔として描かれ、その背後に紅蓮の炎と藍の闇が刷毛跡を残しながら立ち上る。手描きの線と滲み、下部にうねる黒煙、白抜きの題字が縦に切り込む構図が、人と異界の境界が溶け合う瞬間を視覚化している。闇に呑まれることと、闇を祓うことの不可分さが、この一枚の顔に凝縮されている。
著石川幹人
装丁吉田考宏
サンマーク出版 / 2021年
科学・テクノロジー