
函館天球珈琲館 無愛想な店主は店をあけない
函館の坂の街を舞台に、無愛想な店主が営む珈琲館とそこに集う人々を描いた連作短編。表紙には、函館の夜景を見下ろす青い空中に浮かぶように描かれた若い男女、その間をすり抜ける猫、宙を舞うカップとサイフォン、紙片が配置される。地上の街灯がきらめく俯瞰の夜景と、人物の白いシャツや赤いニットの暖色がコントラストをつくり、淡いブルーを基調にした透明感のあるイラストで包まれる。タイトルは右上に縦組みの明朝で静かに置かれ、賑やかな画面に芯を通している。重力から解き放たれた構図が、珈琲一杯ぶんの時間に漂う非日常をそのまま装幀に写し取っている。
About
Credits
- 装画
- 睦月ムンク

















