
「ビーパル」連載の書籍化第二弾。極地旅行家・角幡唯介が42〜47歳のあいだに書きためたエッセイ集で、シオラパルクでの生活、犬橇、狩猟、移住、家族のこと、長編には入りきらない思考の断片が並ぶ。北極の雪原に立つ防寒着姿の写真を上半分にどんと置き、下半分はコバルトブルーの帯が画面を分断する構成。タイトル「どうせ死ぬなら北極で」は帯の上に白抜きで横一杯に走り、被写体の青と帯の青が呼応して、"北極の本音" が視覚そのものとして立ち上がる。

著長月天音
装丁成見紀子
装画草野碧
小学館 / 2020年
文学・評論