一覧に戻る文学・評論笑い三年、泣き三月木内昇戦後の浅草を舞台に、芸と人情の世界へと足を踏み入れていく少年の姿を描いた長篇小説。淡い水色の地に朱赤一色で刷られた挿画は、帽子をかぶった青年に背中を支えられる細身の少年、その傍らで眼鏡越しにこちらを見やる人物と、市井のざわめきを思わせる群像を線描で立ち上げる。題字は筆で書かれたような太い黒の和文で、画面右上から斜めに配され、絵の親密さと文字の重みが拮抗する。一色刷りの素朴さが、笑いと涙の時間をひと続きに描く物語の質感に通じている。About出版社文藝春秋出版年2011年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁大久保明子Amazonで見る