
人生相談に阿川佐和子が軽やかに答えるエッセイ。家族、恋愛、仕事、老いなど日々の悩みに向き合いながら、肩の力を抜くための「ピント」の合わせ方を綴る。淡い生成りの地に、オレンジと墨色だけで描かれた素朴な人物イラストが点在し、取っ組み合う者、像を引きずる者、テーブル越しに語り合う者と、人間関係の機微を一枚絵のように散らしている。明朝のタイトルと帯のゴシックがリズムを生み、深刻になりがちな主題を、どこか可笑しみのある距離感で受け止める装丁になっている。
著額賀澪
装丁城井文平
装画丹地陽子
文藝春秋 / 2018年
文学・評論