一覧に戻る文学・評論芸人前夜タイトルが告げるのは、芸人として世に出る直前の時間。表現者がそこで抱えていたであろう焦燥や日常の手触りを思わせる一冊である。表紙には夕闇に沈みつつある住宅街の俯瞰写真が大きく配され、低い屋根が幾重にも連なり、ぽつぽつと灯る窓の向こうに満月が静かに昇る。タイトルと著者名は白い細身の書体で縦に置かれ、群青の夜と静かに均衡する。まだ何者でもない時間の、街と空と一人の距離をそのまま掬い取った装丁である。About出版社prigraphics出版年2013年ジャンル文学・評論Credits装丁川名潤(prigraphics)カバー写真佐藤信太郎