一覧に戻る文学・評論ジョーカー・ゲーム柳広司第二次大戦下、陸軍内に新設されたスパイ養成機関〈D機関〉を舞台に、影に徹する諜報員たちの知略を描く連作短編集。淡いグレーの地に、軍帽の赤い星章と肘掛け椅子の朱だけが鋭く差し色として効き、白い軍服の士官が脚を組んで座る姿が線画で描かれる。タイトルは縦組みで余白を大きく取り、画と書体が静かに緊張感を立ち上げる構成だ。沈黙のなかに張りつめた駆け引きの気配を、抑制された二色の対比が的確に翻訳している。About出版社角川グループパブリッシング出版年2011年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画森美夏Amazonで見る