
繰り返される時間と記憶を巡る物語。タイトルに「×」を挟んで「ネバー×エンド×ロール」と区切るリズムが、終わらず回り続けるループの構造を字面で示している。カバーは淡いグレーを基調に、宙へ吸い上げられるように落下する少女と街の断片を俯瞰で描いた装画が中央を占め、オレンジや青の差し色が無重力の浮遊感を支える。文字組は左上に著者名、中央下にタイトルを横一列で配し、余白を大きく取った静かな構図が、絵の中の喧騒と対照をなしている。

著斜線堂有紀
装丁カマベヨシヒコ
装画くっか
KADOKAWA / 2019年
文学・評論