
デンマーク在住のイギリス人ジャーナリストが、家族とともにインドを旅する紀行エッセイ。食、信仰、混沌に翻弄されながら異文化と格闘する旅の記録を、軽妙な筆致で綴る。生成り色の地に、線描の人物群と中央のタージ・マハルを配したイラストレーション。手描きの輪郭にオレンジと深い茶で限定された彩色がのり、観光客たちの戸惑いや好奇の表情が浮かび上がる。縦組みの太い明朝でタイトルを大きく置き、絵と文字が交差するレイアウトが、旅先で立ち止まる視線の動きをそのまま誌面に写し取っている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論