一覧に戻る文学・評論風に立つ柚月裕子岩手・南部鉄器の工房を舞台に、非行少年を預かることになった不器用な父と、その息子の関係を描く家族小説。表紙には、薄暗い作業場で熔けた鉄を扱うふたりの職人の姿が油彩のような筆致で描かれ、坩堝から立ちのぼる橙色の光だけが室内をほのかに照らす。タイトルは白抜きの明朝で大きく置かれ、その縦の伸びが画面の煤けた闇と静かに拮抗する。火と影の間に立つ人の輪郭が、受け継がれていく仕事の重さを語りかける一冊。About出版社中央公論新社出版年2024年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁鈴木成一デザイン室(協力=遠藤律子)装画安藤巨樹Amazonで見る