
同時代の女性表象を、アイドル・芸人・皇族・音楽様式まで横断して読み解くデビュー批評集。表紙では鮮やかな花柄や絨毯、調度、縞模様の長椅子といった室内の断片がコラージュされ、華やぎとざわめきが切り抜かれて折り重なる。その賑わいを貫くように、漆黒の縦書きタイトルが中央へ深く据えられ、騒がしい色面のなかに静かな余白を生む。見えているのに見えていない——そんな視線の構造そのものが、装丁に立ち上がっている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論