
路上、電車、学校、会社、トイレ——日常の公共空間にしぶとくはびこる男性優位主義の実態を、ライターが取材し検証していくルポルタージュ。表紙は白地にショッキングピンクと黒の二色刷りで、ダンベルを掲げる人物や行列を見下ろす視線など、力関係を戯画化した線画が断片的に配置される。タイトル文字は太いゴシックで黒く据えられ、帯の蛍光ピンクが画面を貫く。匿名化された棒人間の集積と削ぎ落とした配色が、可視化しづらい構造を引き剥がしていく書名の動詞と呼応している。
著尾崎世界観
装丁古屋郁美
文藝春秋 / 2019年
文学・評論