一覧に戻る文学・評論ふちなしのかがみ辻村深月鏡の向こうとこちら、境を越えてしまう瞬間を描いた怪談集。少女たちが日常のなかで触れてしまう、ほんの少しの異界の手触りが綴られている。表紙では、赤いドレスをまとった少女が左右対称に向かい合い、その中央に螺旋階段が垂直に立ち上がる。蝋燭、燭台、小箱、小瓶といった象徴的なモチーフが細い線描と淡い彩色で並べられ、白い余白が画面を静かに支える。鏡像のように並ぶ二人と、上へ伸びていく階段が、こちら側と向こう側の境界そのものを画面に固定している。About出版社角川グループパブリッシング出版年2012年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画さやかAmazonで見る