一覧に戻る文学・評論デビクロくんの恋と魔法中村航クリスマスの夜、ささやかな魔法のように動き出す恋を描いた長編。屋根の急勾配を、先に登った人物が後ろの子の手を引いて支える一場面が、画面の中心に据えられる。背後には窓明かりが連なる赤褐色の街並みと東京タワーの輪郭、満月の前を箒で横切る影、舞い散る雪。深い夜空の藍と、家々から漏れる橙の光のコントラストが、寒さの中にともる温度を立ち上げる。タイトルはやわらかな白文字で空に置かれ、物語の祝祭的な気配を静かに告げる。About出版社小学館出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁山田満明装画宮尾和孝Amazonで見る