
パルプ
ブコウスキーが最晩年に書き下ろした、私立探偵ニック・ビレーンを主人公とするハードボイルド・パロディ。死神や宇宙人まで依頼人にやってくる安酒臭い探偵小説に、老作家自身の死生観がにじむ遺作である。カバーはアメリカン・コミック調のフラットなイラストレーション。デスクに足を投げ出し帽子をかぶった探偵、黄色いランプ、ブラインドから差す光、散らかった酒瓶やタバスコ、立ちのぼる煙までを青を基調に描き込み、タイトルロゴは太字サンセリフでどっしりと据えてある。安っぽさを意匠化する潔さが、原題のパルプという言葉そのものを表紙に翻訳している。
About
Credits
- 装丁
- 加藤賢策(LABORATORIES)
- 装画
- サヌキナオヤ
- 訳
- 柴田元幸

















