
ニューヨークの良家に育った著者が、過去の関与を理由に女子刑務所で過ごした13ヵ月を綴った実録ノンフィクション。生成り色を基調にしたカバーには、鉄格子を背にした多様な人種・体格の女性たちがイラストで横並びに描かれ、中央の一人がタイトルを記した名札のような札を胸の前に掲げる構図。受刑者番号のような細い書体の英題と、塗りつぶしたオレンジの帯に白抜きで置かれた邦題が、囚人服の色と呼応する。線描の柔らかさが、過酷な環境を生き抜く女性たちの体温を、観察者の距離から静かに伝える。
著高野綾
装丁川名潤
駒草出版 / 2017年
コミック・ラノベ・BL