
世界各地の屠畜の現場をたずね歩き、肉になる過程と、それを支える人々の文化や技術を丁寧にスケッチしたノンフィクション。白地のカバーに、青の縦組みで「屠畜紀行」、朱赤で「世界」と著者名、そして英題が大文字で並ぶ。中央に置かれた黄色い豚の頭部のイラストは、線描を残した素朴な刷り味で、生々しさよりも記号的な軽やかさをまとう。地球儀のマークと配色が、重い主題を旅の記録として開いてみせる装丁になっている。

著本多孝好
装丁西村真紀子
装画loundraw
角川グループパブリッシング / 2013年
文学・評論