一覧に戻る文学・評論とわの庭小川糸外界から隔てられた少女が、触覚と聴覚を頼りに季節と庭を辿り直してゆく物語。黄色一色で刷られた花や草、舞う鳥たちが画面を覆い、中央のアーチ型の余白に、髪を編んだ少女が片手をそっと空へ伸ばしている。線描と色版のわずかなずれが版画めいた手触りを残し、白地に滲む黄が陽だまりのよう。目に映らない世界に満ちる光と気配の密度が、一枚の平面のなかに静かに封じ込められている。About出版社新潮社出版年2020年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画井上奈奈Amazonで見る