
南米文学を代表する作家による中短篇アンソロジー。表題作をはじめ「大佐に手紙は来ない」「この世で一番美しい水死者」など十篇を精選した新訳版で、土地と血の重みに満ちた物語群が並ぶ。表紙は、上方に藍を帯びた林、中央には燃えるような朱地に風景が滲み出す構成。白抜きの明朝で組まれたタイトルが熱を孕んだ地色に静かに乗り、下半に置かれた白い帯と推薦文が情報を整える。鮮烈な色面と落ち着いた書体の対比が、奔放な物語世界と古典としての佇まいの双方を示している。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論