一覧に戻る文学・評論リクと白の王国田口ランディ東日本大震災のあと、福島から転校してきた少年リクの勇気と成長を描いた物語。雪解けの校庭に立つ子どもたちと、画面手前に置かれた白い兎の対比が、寒さの残る空気と春の気配を同居させる。淡い水色から芽吹きの緑へと滲むように移ろう色面、手描き感のあるタイトル文字、雪の結晶をあしらった帯のあしらいが、痛みと希望のあわいをやわらかく抱きとめている。白の王国という題が、雪原の静けさとそこを駆ける小さな足音の両方に重なって響く。About出版社キノブックス出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大岡喜直(next door design)装画六七質Amazonで見る