
料理研究家・平野レミによる、51の食材にまつわるお料理エッセイ集。「私の料理の原点は、やっぱり母の味でした」というコピーが添えられ、食卓と台所の記憶をたどる一冊である。表紙は上部にコーラルピンクの帯を置き、白地のキャンバスにモノクロの線画で鍋やフライパン、お玉、ボトルや野菜などの調理道具と食材を一列に並べる。中央にはエプロン姿でレシピノートを掲げる人物の手描きイラストが配され、ピンクのエプロンだけが画面に呼応する色として効いている。軽やかな線と余白が、肩肘張らない台所の親しみやすさを素直に伝えている。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論