一覧に戻る文学・評論十九才の地図十九という年齢を題名に刻む一冊。表紙には、アパートの廊下と思しき一画の写真が据えられる。花柄の白タイルに青緑のマットが重なり、ぽつりと置かれた赤い小マットがアクセントとなって視線を留める。壁の細長い姿見には誰かの足元だけが映り込み、見る側と見られる側の境が静かに揺らぐ。太く滲んだ筆文字の題字が縦に走り、生活の湿度をたたえた写真と響き合って、若い視線が捉えた一室の手触りを差し出している。About出版社prigraphics出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁川名潤(prigraphics)カバー写真佐伯慎亮