
世界のあらゆる場所がテーマパーク化していく現代において、人間が人間であり続けるために必要な「外部」を問い直す思考の集成。哲学・批評・経営の現場をくぐり抜けてきた書き手の軌跡が一冊に束ねられている。表紙中央には、廃材や金属片、塗料の飛沫、円形の機械部品らしき断片を集積したアッセンブラージュが据えられ、白い余白のなかで一つの像を結ぶ。整然と縦組みされた黒の和文タイトルと、計算不能な物質の堆積。その対比が、均質化に抗う思考の手触りを静かに示している。
著平沢逸
装丁川名潤
カバー写真竹之内祐幸
講談社 / 2024年
文学・評論