一覧に戻る文学・評論流しの下のうーちゃん吉村萬壱台所の流しの下に住む「うーちゃん」をめぐる、芥川賞作家による文章とも漫画ともつかない実験的な一作。淡いミントグリーンの地に、シンクまわりの調理道具や瓶、シンク下の薄暗い空間でちょこんと座る白いうさぎが、輪郭線の細いペン画で丁寧に描き起こされる。タイトルは黒の明朝で天に小さく、著者名は朱の縦組みで右に添えられ、生活の景色をそっと覗き込むような静けさをまとう。日常の隙間に潜む小さな存在を、装丁そのものが屈んで見つけてくる。About出版社文藝春秋出版年2016年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁関口聖司Amazonで見る