一覧に戻る文学・評論話虫干古典文学の中へ潜り込み、物語そのものを修繕してまわる人々を描く長編。畳の間で三人の若者が車座になり、ひとりは膝の上で赤い小本を開いている。障子越しの庭、横切る一匹の猫、座布団の朱が、淡い和紙地の上にやわらかな水彩で置かれる。細い黒枠に収めた縦組みのタイトルが、その静けさの中心を結ぶ。物語の内側へ足を踏み入れる、まさにその瞬間が装丁にも漂う。About出版社丹地陽子出版年2012年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁横須賀拓装画丹地陽子