一覧に戻る文学・評論九龍城の殺人月原渉かつての香港・九龍城砦を思わせる魔窟を舞台にした密室連続殺人ミステリー。迷路のような路地と幾重にも積み重なった建物の隙間から差す赤と橙の光、そこに佇む全身に刺青を持つ女性の姿が、緻密なイラストレーションで描かれる。白抜きの明朝体タイトルが画面の左右に大胆に配され、夜の闇と人工の灯りの対比をいっそう際立たせる。腰巻の朱と帯文の太いゴシックが煽情的に響き、退廃と暴力が同居する都市の気配を一冊の表情へと凝縮している。About出版社新潮社出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画六七質Amazonで見る