
世界各地の神話・伝承・文学から想像上の生き物を蒐集した、博物誌のような事典。一角獣や竜から民間伝承に潜む小さな獣まで、博覧強記の作家が読書の余白に書き留めた断章が並ぶ。表紙は赤を基調にした手描きの装画。中央には開かれた書物が据えられ、その内側に一つの眼、外周には大小の獣たちが書き散らされる。下部に添えられたヘブライ語が、文字によって命を得る存在を示唆し、辞典という形式そのものが幻獣を呼び出す装置であることを伝えている。

著EverettPercival、木原善彦
装丁鈴木成一デザイン室
装画吉田雨水
河出書房新社 / 2025年
文学・評論