
中世から近世にかけてヨーロッパや北米で吹き荒れた魔女狩り。その血の記憶が刻まれた土地を、フェミニズムの視点で巡る紀行・批評の書。表紙は羊皮紙めいた淡いクリーム地に、上半身は黒衣の女性、下半身は蛸の触手へと変じた姿が細密な線描で立ち上がる。周囲を埋めるのは薬草や野花、リボン状の帯に弧を描く「WITCH HUNT」の手書き文字。古い植物図譜やエッチングの記憶を呼び起こしながら、迫害された者たちの身体性を静かに浮かび上がらせる装い。
著三宅香帆
装丁北村陽香
装画ながしまひろみ
青土社 / 2022年
文学・評論