
食肉になる動物たちはどこから来てどう処理されるのか。普段は見えない「食」の現場に踏み込み、命をいただくという行為の重みを問い直す一冊。表紙は、ナイフとフォークを手にした子どもの皿に、牛・羊・鶏・うさぎ・あひるが葉野菜とともに小さく描かれた水彩画。下にはもう一枚の青い大皿に魚が泳ぎ、青と白のストライプのクロスが食卓を覆う。やわらかい線と淡い彩色、朱色で躍る手書きの題字が、重いテーマを正面から突きつけずに想像の余白として差し出している。
著増田忠則
装丁國枝達也
装画小山義人
双葉社 / 2023年
文学・評論