
大阪の40書店の店員が、地元作家・西加奈子の本がなぜ売れるのかを語り合った座談会記録。津村記久子との対談や、町田康・和田竜ほか「地元の作家」をめぐる本音トークも収められる。表紙は黄色と水色という軽やかな二色だけで構成され、平積みされた本のイラストと小さな書店員の人物像が中央に置かれる。和文と欧文、縦組みと横組みが大小さまざまに混在しながらも、二色の制約が画面を整理し、雑誌的な情報量を保ったまま涼しげな佇まいに収めている。地元の現場から立ち上がる熱を、あえて温度を下げた色面で受け止めた装丁。

著山田ズーニー
装丁名久井直子
装画小山健
河出書房新社 / 2016年
文学・評論