
美森まんじゃしろのサオリさん
鳥居の前で自転車を押す少女と、傍らに立つ人物。山あいの神社に宿る土地の記憶と、そこに現れる異なるものとの邂逅を描く一篇。表紙は雨上がりらしい湿った夕景を、深い緑と土の褐色、淡い空の青で構成し、足元の水面に鳥居や草地を反転して映し込む。タイトル文字は明朝の力強い字形に金色の縁取りを添え、闇に滲む灯りのように浮かぶ。静かな祈りの場と、そこに踏み込む生身の気配。二つの時間が一枚の風景に溶けている。
About
Credits
- 装丁
- 坂野公一(welle design)
- 装画
- げみ(Karon)

















