一覧に戻る文学・評論もう別れてもいいですか垣谷美雨長年連れ添った夫との関係に区切りをつけたいと願う、ある主婦の決断と現実を描いた長編小説。冷蔵庫の前にたたずむ赤い服の女性を、台所の雑然とした光景ごと淡い黄土色の絵筆で写し取り、生活の匂いと小さな疲れを画面いっぱいに漂わせている。タイトルは縦組みの白い短冊に細い明朝で控えめに置かれ、絵の温度をそのまま受けとめる。日常を逃さず眺めた装画と、決意を声高にしない書体の組み合わせが、静かな問いをそっと差し出す。About出版社中央公論新社出版年2022年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)装画しらこAmazonで見る